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キャズム

2004-08-13

●キャズム
ジェフリー・ムーア (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798101524/maruruchan-22

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『ハイテクをマーケティングするには?』        
┃                            
┃   ハイテク製品特有の罠がなにかるのか?       
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード
 『初期市場-メインストリーム』
 『Dデー』
 『火をおこす』
 『テクノロジーライフサイクル』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『キャズムを越えるには?』              
┃                            
┃   キャズム=溝が存在しているんです         
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
 ▼『成功の意味に違いがある』
  初期市場とメインストリーム市場の間に大きなキャズム(溝)が
  存在する理由は、それぞれの市場での成功の意味に違いがある
  からです。

  前者では「斬新なテクノロジー」がもてはやされるのに対して
  後者では不連続なイノベーションは受け入れられません。つまり
  いくら斬新なテクノロジーで初期市場を席巻しても、メインストリームに
  はいっていけないということになります。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『アーリーアドプターと実利主義者』
  そのキャズムの両岸にいるのが、この2人。アーリーアドプターとは
  文字通り「早く採用する」人であり、リスクを負って、夢を実現しようと
  するひと。逆に実利主義者は文字通り、夢などに関係なく
  メインストリーム市場を引っ張っていく存在です。
  
  残念なことに、実利主義者にとってアーリーアドプターは先行事例にならない
  のです。なので岸の反対から見ていて「あれでいいのかなあ?」と
  実利主義者は納得できないので、市場の移行が遅れることになります。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『Dデー-橋頭堡の確保』
  ではこのキャズムをどうわたるか。そのキーワードはニッチ。
  絞り込んだ相手(セグメント)に対して、こちらは多数の援軍を
  もつ状態にする。つまり狭い市場でマーケットリーダになること。
  「小さな池で大きな魚になる!」という手法です。

  ランチェスター戦略にもつながるのですが、まずどこかの狭い地域
  でNo.1になり、それを隣接地域に拡大していく。この場合隣接セグメント
  に拡大していくわけです。
  今回はキャズムをわたるのが目的ですから、岸に足がかりとなる
  橋頭堡を築くのが戦略になるわけですね。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
┃ 『小さな池で大きな魚となる』             
┃                            
┃   まず小さなセグメントでも一番に          
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 この本、ハイテク業界を題材にして扱った本なので
 すごく楽しかったです。身近なんですもの。
 パソコンの世界もDVDの世界も、まず新しいものを好きなマニアが
 最初に買い始めて、しばらく時間がたちます。
 
 そしてあるところを越えると爆発的に売れ始めるんですね。
 今のDVDレコーダーがまさにそう。だいたい普及率10%を越えるのが
 目安だといいます。
  
 そこに持っていくためにはどうするか?というのがこの「キャズムを越える」
 ことなんですね。新しい技術・製品はたくさん生まれますが
 このキャズムを越えることができるのはわずか。悩ましいところです。

●キャズム
ジェフリー・ムーア (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798101524/maruruchan-22

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