「分かりやすい説明」の技術
●「分かりやすい説明」の技術
藤沢 晃治 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573873/maruruchan-22/ref=nosim
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『人に意図をちゃんと伝えたい!』
┃
┃ メルマガ作者としても必須の技術ではないか?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『タイムラグ』
『脳内関所』
『しみいるように』
『情報構造』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『「分かりやすい説明」の基本は?』
┃
┃ まずは基本からおさえましょう
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
▼『脳内関所を通過させる』
脳内関所とは脳の「短期記憶」のこと。人間の脳に入った情報は
一旦この脳内関所にはいる。ここで情報のチェックが行われて、
脳の「長期記憶」である脳内整理棚に格納される。
この脳内整理棚は意味別に区画が区切られているという特徴がある。
このため、脳内関所では「どの脳内整理棚にこの情報は入れる?」
という住所付けを行う必要がある。
そこで、説明をする立場からすると「脳内関所を通過させるために
どうすればいいのか?」を考えないといけないことになる。
聞き手の脳の構造が「必ず脳内関所を通るようになっている」のだから。
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▼『説明はサービス』
それならば、「あらかじめ脳内関所の負担を少なくしてやれば
受け入れてもらいやすいのでは?」と考えてみたらどうだろう。
つまり、脳内関所がやっている作業のうち、「分類しやすい」
「論理性が明らかに一貫している」「受け入れやすい大きさになっている」
などが、こちらから説明する段階で満たされていれば、
より通過が簡単になると思いません?
これは普通の企業活動で、お客様に対して「抵抗を少なくして
受け入れてもらいやすくする」作業と同じです。ということは
「聞き手はお客様」という思想をもって自分の説明を準備し実行する
ことが大事だということですね。
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▼『タイムラグを認識する』
説明を始めるにあたって、ひとつ認識しておくべき大事なことは
「説明する側はテーマをよく理解しているが、聞き手は最初の段階では
テーマに慣れていない」ということ。
テーマに慣れていないということは、脳内関所は「いったいこの情報は
どの棚にいれたらいいんだろう?」という選定作業がまだできてない
ということなんです。選定作業ができてないのに、次から次へと
情報を送り込んでも、脳内整理棚にはたどり着かずにゴミ箱直行!ですよね。
脳内関所が選定作業を終わらせるまでの時間が「タイムラグ」。この時間は
次から次へと情報を流し込むのではなく、ちょっと待ってあげたり、
選定作業の手助けをするのが良い話し手の基本なのです。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
┃ 『脳内関所にサービスする』
┃
┃ 相手の理解を助けることが自分を理解してもらえる
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この本自体が、「分かりやすい説明」でした。
非常に読みやすい本なのにもかかわらず、ポイントを一杯
GETすることができてすごくよかったです。
長期記憶・短期記憶などの概念は前もって知っていたのですが
これを「脳内関所」「脳内整理棚」などの概念で有機的に
つないで説明があったことが、理解を助ける一助になったんだと思います
ほんと、そういう意味でも、自分が説明したいことを
「構造としてはこうなっているんだよ!」と示してあげてから
説明する大事さというものを知った気がします。
ここで取り上げられなかった「基本のポイント」はまだいくつもあります。
ぜひ一読されてみることをお勧めします!
P.S.
この本「ブルーバックス」というシリーズの本ですが、昔から科学技術系の
読み物としては定評がありますよね。難しい内容も分かりやすく書いてある
ことも多くて(もちろん著者の力量に大きく依存しますが)
すごく好きなシリーズのひとつです。
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**この本の効果発揮開始はこれくらいからだ!=1年~**
自分の説明をわかってもらえるか否かは、成功への分かれ道
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●「分かりやすい説明」の技術
藤沢 晃治 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573873/maruruchan-22/ref=nosim
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