失敗はなかったことにできる[by 斎藤 広達]
ゴマブックス (2004/06/23)
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★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『どうやってなかったことにできるんだろう?』
してしまった失敗を後悔することがよくありますから
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☆気になったキーワード
『サンクコスト』
『忘れる』
『最小限にする』
『アンカリングとスネークバイト』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『サンクコスト発想を身に着けるには?』
サンクコスト=沈んでしまって引き上げられないコスト
に囚われないようにするには?
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☆本から得た気づき
▼『アンカリングに囚われるな』
アンカリングとは、アンカー=錨(いかり)のように
基準となるスタートを決めてしまうこと。
例えば、海外のお土産やさんで「この商品は1万円だよ!」と
言われると、その1万円からいかに値切るか!というところに
意識が行ってしまいません?そして7千円に値切れたらとてもうれしい!!
でも、その店を出て別の店を眺めていたら、その商品が5千円で
売られていた!!!なんて経験がありませんか?
このように、アンカリングされると、正確な情報を得られずに
判断がゆがんでしまうんです。
過去の失敗に囚われるというのが、このアンカリングを自分で
かけてしまっているようなもの。
自分がやった過去を基準として、モノを考えてしまうから
失敗に囚われてしまうんです。
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▼『失敗したことを忘れる-今何ができるか考える』
サンクコストとは「本の著者に聞きたいこと」でも書いたように
すでに沈んでしまって引き上げ不可能なコストのこと。
引き上げられないものをいつまでも考えて囚われていては
前に進もうとアクセルをかけているのに、サイドブレーキを引いてしまって
いて前に進めないことと同じじゃないですか?
だったら、まず一旦「失敗したことを忘れましょう」。
サイドブレーキを解除してあげるんです。
それはどんなときに?
「その失敗はやり直せない?」「その失敗をサンクコストとして処理すると
気持ちが軽くなるか?」を考えたときにYESだったら。
ブレーキを解除したら次にするのは、どちらに進むか?ですよね。
車を発進させるのに、曲がるのかまっすぐに進むのかは考えないと
いけないじゃないですか。それと同じです。
「今、考えられる選択肢はなんだろう?」と考えて
でてきた選択肢の中から「どれが一番成功しそうだろう?」
として目的地を決定するのが、前に進むために不可欠なのですから。
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▼『反省は成功した後でOK』
失敗を忘れ⇒何ができるか考え⇒行動する。このパターンで成功を
収めることができたとします。
じゃあ、失敗した経験は忘れたままいつまでもアクセルを
踏み続けていていいのでしょうか?
たぶん、すぐに同じ失敗をしますよね(笑)
失敗から学べることはとても多いんです。
でも、失敗から反省するときに大事なのが「タイミング」
失敗した直後に悩んでしまっては、何度も書いているサイドブレーキを
引いてしまっていることになって大変!
坂道発進に失敗して、後ろの車からクラクションを鳴らされるような
ひどい状態に(笑)
そうじゃなくて、成功を収めて、車を平坦なそして混んでいない路肩に
止めてから、ゆっくりと余裕を持って「なんで失敗したんだろう」
と考えて見ましょう。
余裕をもっていれば、過去の自分を冷静に眺めることができますよ。
そして、このときには自分のやったこととその反応の結果が
わかっているのですから、わからない未来を類推するよりも
より簡単に原因がわかるんじゃないですか???
理系の研究でも、未来を予想するのは大変です。
でも、自分がやった過去の実験とその結果があれば何が主要な原因なのか
を追求することはできるんですよね。
だから優秀な研究者は、推論⇒実験⇒考察のループをどんどん
まわしていくんです。ただ考えて考えてやるだけではなくて。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『反省は成功した後に』
失敗に囚われずに、でも失敗を放置することの
ないように!
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この本、実はあんまり売れてないらしいです。
と著者の斉藤さんが楽天日記にかかれていました。
はっきりいって、もったいない!!!!
本は薄くて読みやすいのに、中身は非常に大事なことがかかれてます。
失敗に悩んじゃうことって多いですよね?
そんなときに、どうやって進んでいくか?を知ってるか知らないかで
未来は大きく変わりますよ!
ぜひ、今から再度キャンペーンをやって回りに知ってもらいたい!
と思った1冊でした。
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