土井英司さんインタビュー(後編)
先週に引き続き、土井さんへの著者インタビュー後編です。
1週間もあくと待たせすぎですか???(^^;;)
前号はこんな感じの内容でした♪
ブログ⇒ http://www.enbiji.com/archives/2005/04/post_93.html
前号では「読書」に対する土井さんの取り組みを
中心にいろいろとお聞かせいただきました。
今回の後編では、前回ちょっと予告しましたが、
なぜ土井さんはサラリーマン時代に自分のブランドを作ることが
できたのだろうか?というところを中心に
お話を伺っています♪
以下、土井さん:「土」、まるるちゃん:「ま」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆土井さんのブランド ~ブランド化の必要性~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ま:さて、土井さんのところでご開催されている
『出版戦略セミナー』についてお聞きしたいのですが
→ http://eliesbook.co.jp/seminar/
こちらはどういった方を対象にされているのですか?
出版したいと思っている方ですか?
土:いえ、ただ出版したい!と思っている方ではなくて
出版することによって、
何かを実現したい人!
そのために自分をブランド化したい
という強い思いをお持ちの方だけを対象にしたいんです。
最近は、出版もブームになっていますが、僕自身は
あまり軽々しく出してほしくないって思っているんですね。
と、強い思いが全面に表れる土井さん。
出版がまだあこがれにしか見えてないまるるちゃんにとっては
後光が輝いているように見えちゃいました。
ま:なるほど。最近「自分ブランド」って流行になっているじゃない
ですか?このあたりについてはどう思われますか?
土:こういう時代だとある意味、必要なことだとは思うんですよね。
例えば、うちの『出版戦略セミナー』に「士業」の方も
けっこういらっしゃるのですが、「士業」の方の場合
自分をいかにブランド化するかというのが勝負になるんですよ。
金森重樹さんにせよ、丸山学さんにせよ、出版されて
ご自分をブランド化されて、同業者からしたら、「やられた!」
っていう思いが
あるじゃないですか。
ま:確かにそうですね。ひるがえってサラリーマンの場合だと
どうなんでしょう?
土:サラリーマンの方でも必要なことだと思いますよ。
自分のブランドはこれ!というものを持っていると
「チョイス」が広がるじゃないですか。
ま:今の仕事をクビになったらどうしよう~と悩むのは会社の
ブランドで仕事をしているからってことですね。
土:そうです。自分のブランドだったら、起業したり転職したり、
あるいは社内で移動願いを出したりと、選択肢がいっぱい持て
るのですから、いいことですよね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆土井さんのブランド ~自分の責任で~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ま:ところで、土井さんはアマゾンにいたころから、
業界では超有名人だったと聞きます。
サラリーマンにとって「自分ブランド」をどうやったら
構築できるか?というのはみなさんかなり悩んでいらっしゃると
思うのですが、そのあたりをお聞かせ願えますか?
土:実はそのあたりの話を今度、道幸さんにお招きいただいて
『加速成功実践塾』でお話しするんです。
ちょっとだけお話しますね。
⇒ http://www.enbiji.com/met/20050225.html
土:サラリーマン時代を振り返ってみて僕が思うのは、
「目の前の方に対して自分自身が真摯に対応できているかどうか?」
だと思うんですね。
つまり「自分に責任をもっているか?」っていうこと
なんじゃないでしょうか。
サラリーマンの方でよくある話ですが、
お客さんに何かを依頼されるとしますよね。
「お話はわかりました。上司のほうと相談させていただきます」
って言ってしまうことってありません?
僕はそういうスタンスじゃなく、自分の責任でお答えできるように
と思っていたんです。
例えば自分がバイヤーのころに、出版社さんと交渉していたときに
は「売れ残ったら、全部自分の金で買い取る!」というつもりで
交渉していました。
一例を挙げると、今回の『成功読書術』でもご紹介している
『私はどうして販売外交に成功したか』。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4478540098/maruruchan-22
すごくいい本だと思ってキャンペーンをしようと
版元のダイヤモンド社さんに確認したら200冊しかないと。
200冊では話にならないので
「僕のために1000冊刷ってください!」ってお願いして
万が一売れ残ったら、全部自分で買うつもりにしていました。
結果、その何倍も売ることができたんですけどね。
ま:すごいですね。確かに普通のサラリーマンだと、
「上司に確認します!」といってしまいがちですが
それなら、お客様からすれば、応対するのは自分ではなくても
よくなってしまいますよね。
土:そうなんです。
自分じゃなきゃだめなんだ。「キーパーソン」と思ってもらえるか?
ということがとても重要なのです。
弊社の創立記念パーティーの時に、橘川 幸夫さんに乾杯の
音頭をとっていただいたのですが
「僕は対会社では仕事をしません。土井君だったからこそ
つきあっていたんです」とおっしゃってくださいました。
ま:そこまでいっていただけると、ほんと名誉ですね。
土:キーとなるのは、「リスクを背負えるかどうか?」
だと思うんです。リスクに対して、逃げちゃうような人だったら
信じてもらえないじゃないですか。
ブランドってやっぱり「周りがつくるもの」だと思うんですよね。
自分が作ろう!とするものではなく。
つまり、ブランドは一人一人の信用の積み重ねだと思うんです。
そのあたりは非常に気を遣っていましたね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆土井さんのブランド ~貢献にフォーカスする~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ま:最近の風潮として、本にせよメルマガにせよ「一発逆転」
という感じがあるじゃないですか?
土:ありますね。
ま:それって結局一瞬の瞬間芸で、ブランドってところまで
たどり着けないと思うんですよね。
土:そうですね。それに関して言うと、今回の『成功読書術』で
ご紹介しているドラッカーさんの
『経営者の条件』という本の中にこんな教訓があるんです。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/447832073X/maruruchan-22
非常にいいメッセージだと思っているのですが、それは
貢献にフォーカスしなさい
という教訓なんです。
ま:これはどういう意味なんですか?
土:人間って自分のためになにかをやっていても、能力は
その器の中でしか伸ばせないんですね。
つまり伸びない!ってことなんですけど。
自分のためじゃなく、「人」のため、「会社」のため、
「社会」のためにがんばっていると、ものすごく飛躍できるんですね。
つまり自分の基準をはるかに超えたところを目標とするので
とんでもなく能力を伸ばすことができるんです。
最近、上場企業の「クイック」の和納社長と
お話しする機会があって
「ため」をどこに置くかで人生の成果が決まる
というお話を伺ったんです。
(株)クイック⇒ http://919.jp/
まさにそうだと思うんですよ。
僕の場合、この業界の人が大好きだし本が大好きなんですよ。
だからこそ、いい本なのに装丁・タイトルが悪くて売れない!
とかいうことは許せないんですよ。
それが僕を動かしていて、僕にとっての「ため」だと
思うんですね。
ま:なるほどなるほど。
土:そういう使命感をもっていなければ、力なんて発揮できない
と思うんですよね。
だから、自分ブランドをつくりたい!と思っている人ほど
「人のために!」という視点を持つべきだと思うんですよ。
それがないと、なかなか伸びていかないんじゃないかなと。
ま:ただブランドを持っていない人ほど、自分に今力がないから
ブランドに頼ろう!って自分のことばかり考えている人って
多くありませんか?
土:どうなんでしょうね。あまり周りにそういう方がいないので
わからないんですが。
人に「与える」と、返ってくるはずなんですけどね。
それ以上に、「与える」ことって純粋に楽しくないですか?
与えること=気持ち良いこと!だと思うんですよ。
ま:確かにそうですよね!私も「エンビジ」でいろいろなことを
読者さんに発信することがめちゃくちゃ気持ち良いですから♪
土:不思議なもんなんですけど、人と飲んだり遊んだりしているところ
から仕事って生まれるんですよね。
アマゾンにいたころの仕事を冷静に振り返ってみたら、
成果を挙げた仕事の8割以上が、
オフィスの外・遊びから発生してるんですよね。
飲みだったり、パーティだったり。
優秀な方って、「楽しいね!」じゃないと動かないと思うんですよ。
特に私がお付き合いしている方は、お金には困ってない方が
多いので、「僕は土井さんと楽しくやりたいからこういう話を
してるんだよ!」って怒られるんですよ、報酬の話とかすると。
で、僕としては「自分にできることを与えていこう=貢献しよう!」
って思うようにしているんですよ。
相手が資産家の方だったら、目的はお金じゃないでしょうから、
自分がご提供できることで「面白く感じていただいたり」
「刺激」をうけていただこうと思っています。
ま:なるほど。まさにそれは王道ですね。
まだできてない人からするとわからないことかもしれませんが
実際にやっていらっしゃる土井さんの言葉だからこそ
実感がわきます。
今回の土井さんの『成功読書術』は、土井さんが名著!と
して、ご自分の中に取り入れていらっしゃるエキスがいっぱい
つまってます。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4777101193/maruruchan-22/
これって隠しておいたほうがいいんじゃないですか?(笑)
というくらいの内容ですね。
本当に、今日はお付き合いいただいてありがとうございました。
土:こちらこそありがとうございました。
*****************************
今回の対談形式は、お話していただいた内容を元に
まるるちゃんが文章構成したものです。
ですので内容に不適切な点や、事実誤認があったばあい
その責任はまるるちゃんにありますので、お問い合わせは
まるるちゃんまでお願いいたします。
⇒ maruru_chan_chan@yahoo.co.jp
*****************************