エンジニアに告ぐ逆襲せよ!―なぜ、あなたの企画は通らないのか? [by 稲嶺 成吾 (著)]
エンジニアに告ぐ逆襲せよ!―なぜ、あなたの企画は通らないのか? 稲嶺 成吾 シーエムシー出版 2005-07 posted at 2005/08/10 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『なぜエンジニアの企画は通らないのか?』
本著の副題でもあります。
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☆気になったキーワード
『エンジニア-営業-経営者』 『中小企業の社長』
『思い通りに生きる』 『現実-壁』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『人生を思い通りに生きるには?』
自分の意見・やり方を納得してもらうには?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『売り上げてナンボ』
▼『伝える力-売り手としての能力』
▼『商品計画-「もうかる」と伝える』
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▼『売り上げてナンボ』
エンジニアは嘆きます
「なんでこんないい企画を通してくれないんだろう?」
営業はため息をつきます。
「こんな売りにくい商品を開発しても・・・」
経営者は怒ります
「こんなにお金がかかる企画は×だ!!!」
それぞれの考えていること、その目標が異なっているから
こういう3者3様の反応になってしまうからですね。
エンジニアはだいたいの場合「自分の好きなこと」が技術。
そしてそれを新しいものにしていくことです。
例えば既存の製品がある場合でも、
「ここは改良したほうがいいな」
「こんな新機能をつけると便利だな」
なんて思いを抱きませんか?
特に最近は、開発期間が短いですからどうしても最初の製品では
機能が制限されたりしていますから。
でも・・・・。それが自己満足に終わっていませんか?
この振り返りが重要なんです。
なぜなら、「売り上げてナンボ」を忘れてはいけないからです。
そして、エンジニアは往々にして忘れます。
お客様に接して仕事をする機会が少ないですから
自分たちの給料を払ってくれているのはだれだ?
ということを忘れてしまうからなんです。
そういう意味では、エンジニアには「起業家」としての
実習期間が必要ですね~。
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▼『伝える力-売り手としての能力』
これまでに【エンビジ】でも触れたことがありますが
商品がよい⇒売れる ということには直結しません。
いかに「内容がよいか」を伝える力を持たないといけないですよね?
そう【伝える力=伝え方×内容】という公式がなりたつわけです。
片方がゼロだと結果もゼロ。
ですから、伝え方をちゃんと学ばないといけません。
と翻ってエンジニアを見てみると、厳しいですね(笑)
これは普段内輪で仕事をしていますので
「内輪=エンジニア同士の共通言語」を持ってしまっていて
この共通言語を前提として、相手に伝えようとしてしまうからなんです。
「え?出入りの業者さんと打ち合わせするけど、ちゃんと通じるよ?」
こんなことを言われても、それは当たり前。
自分たちエンジニアはその場合お客様ですよね?
先方があわせてくれる立場にあるわけです。
でも、「売れる」ということを考えると立場はまったく逆。
自分たちが「お客様」に伝えないといけないのですから。
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▼『商品計画-「もうかる」と伝える』
重要なので繰り返しますが「売れてナンボ」なわけですから
商品計画もそれを前提として考えないといけません。
さて、この計画というやつ、大体にしてそのままいくためしはありません。
でも、自分のやりたい計画をやるためには資金をだしてもらわないと
いけません。
誰から?
そう決裁者や経営者の決断が必要なのです。
そこで、計画をたてるわけですが、その際にできるだけ
精緻に見積もることはもちろんですが
経営者に対しては「こうやって儲かります!回収できます!」
だって大事なお金ですよ?
わけもわからんことに投資できないですよね?
【自分のお金だったら】どこに投資するか?
それは戻ってくるのか?ということを真剣に考えると思います。
会社のお金だから関係ないよということは是非やめましょう!
さて、「儲かる」ことを伝えるのと一緒に
感情を高めることもしましょう!
「こんなにすごいんです、やる気あります!」
こんな熱い思いに出会えば、緻密な計算だけでは×であった
提案も、通る可能性がでてきます。
「おもしろそう」ですからね。
そのために、エンジニアが使える手は「モックアップ」。
つまり動作しないけれども、見た目は製品そのもののものを
作ることです。
企画書をみていたり、製作図面だけを見ていてもなかなか
イメージってわいてきません。
それがモックアップを見せるだけで、俄然イメージがいろいろ
沸いてくるんです。だって見た目は実物ですから。
論理の攻勢に、感情の勢いが加われば怖いものないですよ~。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『【カネ】の算段を論理的に伝えよう』
お互いの共通言語として
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タイトルを見たときに、「これは買わないと(笑)」
と思いました(笑)
マーケティングの本としては、著者の稲嶺さんが書かれているように
かなり基礎の部分を丁寧に書いていただいていますが
もっとも大事なところは「マインド」かなと思います。
さきほども書きましたが「エンジニア=内輪の共通言語」は
やめましょう!というのがとても大事なことです。
たとえ違うジャンルであっても、技術者同士というものは
「モノ」に対してある共通の思いをいただいているような
気がします。
例えば、家電製品やなんかの製品の場合
「いつかモノは壊れるものだ」と思うのはエンジニア
「なんで壊れちゃうんだよ!!!」と思うのは一般の人
だと思うんですよ。
説明書でも
「読まないやつが悪い」と思うのはエンジニアだし
「読まなくてもわかるように作らないのが悪い」と思うのが
一般の人
だと思いますからね(笑)
製品の説明書はわかりにくいものも多いのに(爆)
だからエンジニアの思い・希望というものをなかなかほかの方
例えば営業とか経営者と呼ばれる人にわかってもらえないんでしょうね。
実はこの本を買って手元に届いた直後に、著者の稲嶺さんから
「読みませんか?」というメールをいただきました。
なんという偶然♪
本著「エンジニアに告ぐ 逆襲せよ」をアマゾンで買っていただいた方に
「商品テーマを最低20個は生み出せる!企画ネタだしチャート」
「商品企画プランが埋めるだけで一枚にまとまる!企画シート」
をプレゼントするキャンペーンを8/10まで行っているそうです~。
アマゾンで購入後に応募方法はこちらのページで
http://www.1officeinc.com/archives/28481596.html
エンジニアに告ぐ逆襲せよ!―なぜ、あなたの企画は通らないのか?
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