好き嫌いで人事 [by 松井 道夫 (著)]
好き嫌いで人事 松井 道夫 日本実業出版社 2005-07-14 posted at 2005/09/12 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『能力主義でも成果主義でもない?』
いったい何によって評価を決めるのだろうか?
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☆気になったキーワード
『個の時代』 『ソツあり人間』
『評価論』 『働いて給料をもらう』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『組織の力をあげるには?』
大企業病に陥らないためには?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『働いて給料をもらう-商人(あきんど)の発想』
▼『この指とまれ!-よいとこどり』
▼『好き嫌いで人事-実力を示すもの』
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▼『働いて給料をもらう-商人(あきんど)の発想』
「サラリーマンは~気楽な、稼業ときたもんだ!」
こんな歌ありましたね?
え?知らない?
すみません。年齢が違うようです(^^;;)
そう、「給料が安い!!」と不満はたくさんあっても
サラリーマンの給料は「ゼロ」になることは簡単には
起こらないのです。
そしてたとえ倒産したり首になっても、今の日本には
失業保険がありますからね。
こんな状況から「給料をもらうから働く」という思想が
生まれたのかもしれません。
よくいう「給料分だけ働いていれば十分でしょ」というやつですね。
でも、その給料の原資ってどこからでてくるんだ?
こんなこと考えてみませんか?
そうお客様からお金をいただかない限り、お金は生まれないのです。
だから本来あるべきなのは
【働いて給料をもらう】
という思考の順番。
魚屋さんなど、実際に商売をしている人は当たり前ですよね?
別に寝ていようが、魚がどれだけ売れたか!だけが判断基準なんですから。
サラリーマン、特に大きな企業になればなるほど
実際にお金を受け取る大変さを知らない人が多くなります。
かくいうまるるちゃんも、エンジニアとして働いているときが
まさにそうです。
でも、この【エンビジ】をはじめて、一人ですべてを切り盛りしていると
今まで気がつけなかったことにも気がついたんです!
「商人(あきんど)の発想」これはもっていて
損することは絶対にないと思います~。
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▼『この指とまれ!-よいとこどり』
「顧客の囲い込み」
マーケティング理論では、最上の戦略として推奨されていますね?
そしてバブル期でのリクルート活動も。
高級料亭当たり前、他社への内定を目の前で電話させて断らせたり
しながら、リゾート地をつれて回ったりされた【らしい】。
そう、【らしい】というのはまるるちゃんが就職活動するころには
そんな時代はとっくに終わっていたからです(笑)
ネタとして内定日に拘束されて高級レストランに行っていたら
面白い話として話せたのにな~。
なんにもなかったです(爆)
ところが、あなたが逆に顧客だったら【囲い込まれたい?】
これ重要ですね。
そして、囲い込まれないような時代になってきているんです!
松井さんが事例として挙げられていたのが「家電量販店」。
店頭でプラズマテレビについて店員にいろいろ質問する人がいました。
店員も売りたいですから一生懸命に説明します。
客:「よし決めた!」
店:「ありがとうございます。お買い上げいただきまして」
客:「決めたと言ったのであって、ここで買うとはいっていない」
そして、おもむろに取り出した携帯電話でオンラインショッピングで
購入したんだそうです。
やはり、高価なものを買うときには、実物を見てちゃんと知識を仕入れたい。
でも実際の購入は、安いところで!
これってまさに「いいとこ取り」ですよね?
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▼『好き嫌いで人事-実力を示すもの』
「成果主義」が日本企業に導入されて久しいですが
逆に弊害が叫ばれ始めても久しいですね(^^;;)
逆に「これまでの年功序列のほうがよかった」なんて声があがっている
企業もあるそうです。
これって、「成果主義」を一面で捕らえているからじゃないでしょうか?
・数字は挙げているけど、周りからは嫌われている人
・数字はそこそこだけど、周りからは好かれている人
松井社長によれば、実力があるのは後者の「好かれている人」
なんです。
「周りと良好な関係を保つ能力がある」ということは
それだけ実力がある!ということなんです。
数字で評価しようとすると、売り上げがない間接部門や
研究開発部門の人間は正当に評価できませんよね?
まるるちゃん自身、研究開発部門にいるのでよくわかります(笑)
で、なんらかの数値目標が設定されるのですが
これが結構【適当】(爆)
それも最後の結果確認の面接のときに、目標の数値が
変わってしまうのですから・・・。
でも、周りに好かれているか嫌われているか?って
日ごろのその人の行動の現われですよね?
上司には好かれているけど、同僚からは総スカンをくらっている
というのは、結局その人の実力の表れなんです。
気遣う総量が少ないから、上司にしかそのパワーを向けられないのですから。
松井証券では、360度評価を行っているそうです。
ということは、一方向だけではなく、すべての方向に
エネルギーを注ぐ実力がある人だけが上に登っていけるのでしょうね。
あ、でもひとつ前提があるそうです。それは構成メンバーの質が高いこと。
評価欲しさに周りを買収するような人が現れないこと。
たとえそんな人がいたとしても周りがそれに乗らないこと。
たしかにこれは前提になりますね(笑)
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『成果主義ではなく実力主義』
数字を残すだけではだめ。人をひきつける実力をもたねば
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
すいすいと楽しく読める本でした。
これも松井社長の、思考をやさしく文章に書き下ろしているから
のような気がします!
「業界人にない発想」これが松井証券を支えてきた【力】なんですね。
ところで、本文では触れていませんでしたが
「やはり!」と思った箇所があったのでここで取り上げますね。
それは・・・・・
『不安』と『不満』
です。
サラリーマン: 『不満』は一杯あったが『不安』はない
社長 : 『不満』はなくなったけど『不安』だらけになった
めちゃくちゃ納得です。
まるるちゃんも今、エンジニア→サラリーマンですから
一つ目の気持ちがわかります(笑)
でも、社長になると確かに自分の好きなように脚本を書いて
動き出しますから、不満はなくなりますが
結果がどうでるかの『不安』で一杯ですよね?
収入が保証されない。下手したら借金になる。
こんなリスクを抱えているからこそ、社長は成果がでたときは
たくさんとるべきなんです。
利益を得ていない社長は、会社が傾きそうになったときに
それを支えることができないのですから。
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