ザ・キャッシュマシーン [by リチャード・クラフォルツ (著), アレックス・クラークマン (著)]
ザ・キャッシュマシーン リチャード・クラフォルツ アレックス・クラークマン 三本木 亮 ダイヤモンド社 2005-12-02 posted at 2006/01/05 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『お金を生む?』
企業の大きな目的です。個人事業でも。
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☆気になったキーワード
『ボトルネック』 『じょうろ』
『バッファ』 『キャパシティ』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『お金を生むには?』
注意すべき「ボトルネック」はどこだ?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『製造も販売も同じ』
▼『プロセス外コストを嫌うな』
▼『プロジェクトバッファを持つ』
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▼『製造も販売も同じ』
「ザ・ゴール」などでも有名なTOC理論は
製造などの工場現場でしか適用されてなかった
と思っていらっしゃるかも知れません。
でも。。。実は営業などの販売でも
このTOC理論は有効なのです。
つまり、営業も「ボトルネック」を取り除くことが
とても重要なのです!
たとえば、
見込み客の勧誘 ⇒ パンフレット送付
⇒ 営業のプレゼン ⇒ 技術のデモ
⇒ ご成約
というステップを踏むサービスの営業を考えて見ましょう。
通常であれば、たくさん見込み客を獲得するほど
最終的にご成約にいたる数は多くなりますよね?
基本的に、見込み客から成約にいたるまでの率は
だいたい同じですから、分母(=見込み客数)を大きくすれば
分子(=成約数)が大きくなります。
でも、実はこのロジックにはある大きな
かつ重大な「仮定」が隠れています。
それは・・・・。
どのステップも遅滞なく仕事をすることができる
分量の仕事が流れていること!
つまり、技術者があまりにも少なくて
技術デモをする人がもし少なかったとしたら
プレゼンでOKが出たお客様をお待たせすることになってしまう!
ということなんです。
この「じょうろ」モデルではどこかにつまりがあると
最後まで(=ご成約まで)お客様がたどり着かずに
こぼれてしまう!というもったいないことになります。
つまりこれが営業における「ボトルネック」です。
ですから、この場合「見込み客の集客を控える」という
勇気を持つことが必要です。
せっかく集めてもこぼれてしまったら2度と取り戻せないのですから!
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▼『プロセス外コストを嫌うな』
物事はあるプロセスにしたがってやるべきだ!
これは、間違いを起こさないためには、仕事を定型化
したほうがいい!ということです。
でも・・・実はそれによって無駄なコストを発生させていませんか?
プロセスの中に組み込まれている「プロセスコスト」として・・・
でも、ほんのたまにしか、たとえば1%くらいしか発生しない
出来事のためにひとつのルーチンを常に通らないといけないというのは
・・・・・
そういう時には【例外処理】を、プロセスの外のもっておくのは
どうでしょう?
1%の例外が発生したときだけに働くチェック機構を
【プロセス外コスト】としてもっておけば
通常はコストが発生しなくなるから、よりコストダウンができる
+納期も早くなるということが達成できます♪
でも、コストをケチるために【例外処理】を想定しないのは×ですよ。
最近話題の、ジェイコムの誤発注問題のように
なってしまいますからね(^^;;)
ちゃんと、不具合が生じないようなバックヤードを作ったうえで
大事な通常業務からはコストを取り除く。
この2つの視点で物事に取り組んで見ましょう♪
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▼『プロジェクトバッファを持つ』
どのような仕事を進めていても、
予期せぬことって起こりますよね。
そんなときのために、大体の場合には「バッファ=余裕」
をみんな考えながら仕事をしていると思うんです。
例えば「順調に行くと2日でできる仕事だから
もう1日余裕を見てスケジュールを報告しよう」
という奴です。
ただこれは逆にいうと、みんなが余裕を見てしまうと
プロジェクトトータルとして、とても長い期間がかかってしまう。
結果、お客様の納期要求と合わずに仕事が受注できない
なんてことが起こってしまうのです。
そこで、同じバッファを持つなら、個別のステップごとではなく
プロジェクト全体として余裕を見ましょう!
これが「プロジェクトバッファ」です。
この考え方だと、ここのステップにおいては
まったく余裕なし!で進めるものとして考えます。
え?でもそうしたらここのステップで遅れがでたら
ダメなの?評価が低くなるの?
いえ、それは違います。ここのステップがバッファを使わずに
達成できればとても優秀。
そうでない場合には、順次プロジェクトバッファを投入します。
この考え方であれば、ある意味みなの共有財産である
「バッファ」をつかうわけですから、無駄遣いはできません。
(誰が使用したかも公開されますしね)
個々でかかえこんでしまっているから、無駄に使われてしまうのが
「バッファ」。
これをまとめて戦略的に投入することで
トータルのスピードが格段に違ってくるはずです。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『オーダーを平均化する』
安定して収益を生むことができる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
ビジネスをやっている方なら
何でそんな当たり前のこと?と思うかもしれません。
でも、まるるちゃんもやってみて初めてわかりました。
・持っている能力以上の仕事は請けられないこと
・このためキャパシティを大きく増やすと
仕事が少ない場合に能力があまってしまうこと
⇒ 経費がかかって利益がない!
この2つから導き出されるのが
今回の「決意」である平均化です。
もっている資産を100%に近いくらいに有効活用できれば
経費を最小化し、利益を最大化できるのですね。
真夏の猛暑に備えて、発電設備を整えている電力会社の
苦労を思い出してしまいました・・・・。
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