ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション [by ジェフリー・ムーア (著)]
ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション ジェフリー・ムーア 栗原 潔 翔泳社 2006-05-16 posted at 2006/08/31 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『あの、「キャズム」の続編です。』
http://www.enbiji.com/archives/2004/08/post_107.html
前作はご紹介しています~
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『クラス最上級の罠』 『イノベーション管理』
『慣性力』 『コアとコンテキスト』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『常にイノベーションするには?』
成長が止まると、それは衰退の始まりである
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『コアとコンテキストとは・・』
▼『イノベーションの管理:どれか一つを選択する』
▼『慣性力の管理:資源の再配分』
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▼『コアとコンテキストとは・・』
「コア」とは、あなたのビジネスを他の競合相手から
差別化している要素であり、
「コンテキスト」とはコア以外の部分をさします。
たとえば、本著で一例に挙げられていたのはタイガーウッズ。
彼の「コア」はプロゴルフで圧倒的に強い!
このことが彼を有名にし、そして他のプロよりも
圧倒的な地位と名声を獲得していると言えます。
ところが・・・ビジネスの側面で考えると
実は、プロゴルファーとしての収入よりも
付随するビジネス、これはまるるちゃんの想像ですが
たとえばスポンサー契約や、グッズ販売などの
「コンテキスト」といえる部分からの収入の方が
多いのではないかと思います。
となると・・・より収入がはいってくる「コンテキスト」に
持っている資源を投入して、収入を拡大しよう!
こんな戦略はありか?
というと・・・当然なしです!
なぜか?これらの「コンテキスト」はあくまで
「コア」があってこそ、ビジネスとして成り立つモデルですから
「コア」が弱くなり他者のと差別化ができなくなってしまうと
「コンテキスト」までがうまくいかなくなってしまいますよね?
さっきの例だと弱くなってしまったウッズには
CMの依頼が減ってしまうということです(笑)
獲得する利益の領域が、必ずしも資源をフォーカスすべき
領域と一致しない!ということに注意が必要です。
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▼『イノベーションの管理:どれか一つを選択する』
さて、さきほど書いたように「コア」に対して
資源を投入していきたいのですが、、、どのような
方向性をもってい投入するのでしょうか?
イノベーションといっても、いろんな手法があり
さらに目的もいろいろと設定ができます。。
この「いろいろ」というのがくせ者で
いろいろやってみました。
でも全部を足してみると、結果的には「ゼロ」でした
となってしまうことが、、、あるのです。
なぜでしょうか?
イノベーションとは、現在あるモノを新しいモノに
変えていく考え方ですから、「方向性=ベクトル」を
持っています。
すると・・・・理系の方は耳にタコができている話ですが
いろんな方向にランダムに向いている同じ大きさのベクトルは
和をとると結果的に「ゼロ」になるからです
そうならないためには「ベクトルの方向性を統一する」
ことが大事。
方向性が統一されていれば、その方向への改善は間違えなく
すすみますからね。
あとは「方向性」を間違えないことですが(笑)
その手法については、本著の中で
市場カテゴリの成熟度
に応じて多数の事例とともにかかれています♪
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▼『慣性力の管理:資源の再配分』
組織において新しい【改革=イノベーション】を行おうと
すると必ず発生するモノがありますね。
そう、「変化に抵抗する力」です。
去年の今頃は「抵抗勢力」なんて言葉がはやりました(笑)
でも・・本著においてこの慣性力とは
リーダーシップへの挑戦という「抵抗」としては
とらえていません。
この「抵抗」は、今回以前に成功した
イノベーションにおける遺産であると考えているのです。
いままでに組織において行ってきたイノベーションというのが
多かれ少なかれあるとおもいます。
イノベーションですから、当然止まっているモノではなく
方向性を持って動いていたもの、そして誰も止めませんから
慣性に従って動いているモノなのです。
さて、この過去のイノベーションは、なぜ今回「抵抗」に
なってしまうのかを考えてみます。
イノベーションが成功すると、その成功した結果は
他者への差別化になりますから「コア」になっていたはずです。
でも・・・「コア」はいつしか、差別化要素を失い
「コンテキスト」になってしまったから
イノベーションへの抵抗になってしまったのですね。
ということは、変化に抵抗する力を減らすために
どうするか?というと
コンテキストに使っている資源をコアに再配分する!
これに尽きるのです!
最初に書いたとおり、まるるちゃんも含めた
みんなのビジネスの競争力の源泉は「コア」。
資源の再配分をすることで、慣性力である「抵抗」を
減らし、「コア」を強くするイノベーションを行うのですから
これをやらない手はないですよね。
で・・・どうやるか?と言うところで誌面が
尽きそうです(泣)
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『コアへ資源の再配分をしよう』
コアがなくなれば、競争力は失われる
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本著は、正直とっても難しいです(笑)
でも、逆にいろんなことに気がつかされます。
「イノベーション管理」と「慣性力の管理」
ともに豊富な事例が載っているので、それを読みながら
「ん~まるるちゃんのところだったらどうするかな~」と
悩みながらいろいろと「怖い」思いもしましたし
「なるほど!」と納得するところもありました。
最後に誌面が尽きてしまってかけなかった「資源の再配分」ですが
キーワードをあげると「業務」と「人材」の再配分が
キーになります。
普通、リストラクチャリングによって事業を再構築する場合には
余剰人員をそのまま新規事業に振り向けたり
解雇した上で新しい人材を雇ったりしますよね?
前者の場合には、新規事業におけるスキルが不足していることがおおかったり
後者の場合には、チーム・会社に対する信頼度が低下して
だいたいの場合、うまくいかないことが多いです。
ところが・・本著で紹介されていた理論は
まるるちゃんにはとっても新鮮でした♪
2つのリサイクルを同じ向きにしない!という点において
ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
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