京都人の商法―“伝統”と“革新”を両立させるビジネス感覚に学ぶ [by 蒲田 春樹 (著)]
京都人の商法―“伝統”と“革新”を両立させるビジネス感覚に学ぶ 蒲田 春樹 サンマーク出版 2005-12 posted at 2006/09/23 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『古都にはすごい企業がおおい!』
京セラ・ローム・島津製作所など燦然と輝いていますね。
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☆気になったキーワード
『伝統の重み』 『勝ち残った企業』
『セレンティピティ』 『抵抗勢力』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『伝統と革新を両立させるには?』
永続的に続いていく企業になるためには?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『老舗とは勝ち残った企業』
▼『「和え物」のように』
▼『セレンディピティ:偶然からヒットを生む』
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▼『老舗とは勝ち残った企業』
老舗企業というのは、古い企業で伝統だけでつづいている
そんなイメージがあるかもしれません。
でも・・よくよく考えてみると「続いている」ということは
イコール「勝ち残った企業」ということなんですよね。
今の時代、開業した企業のうち5年後に残るのはわずか5%
という説があるほど、生存競争が激しいのが「企業」の世界です。
元々大きいのだから当然じゃないの?という話を言われそうですが
それでも・・・勝ち残っていくことってとっても難しいことですよね。
そんな京都の商法を表す言葉に「執着」と「非情」
と言う言葉があるようです。
これは・・・
「執着」=古い手法を守る。
でもそれはただ盲目的に守っているのではなく
その製品のために一番適している方法なので
守り続けている
「非情」=進歩のための破壊にためらいはない
ということなんです。
この説明は、まるるちゃんには「すー」っと入ってきました。
なぜ、古い方法に固執するか?そのときに常に思考と反復
そして検証が行われているんですね!
そして、「非情」。確かに京都の町並みを歩いていると
古い町並みが保存されている部分と、近代的な建物に変わっている部分とが
共存している気がします。
進歩するためならば、それまでに執着してきたものを変えるのに
ためらいはない。でもそれが最善の方法の時のみ。
この考え方で進んでいきたいと思います。
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▼『「和え物」のように』
料理の「和え物」と聞いたら、なにを想像しますかね?
そう・・いろんな食材が調和して混じり合っている状態。
京都流というのも、この「和え物」なのかもしれません。
本著でも例がたくさんあげられていますが
本来は、京都の外(場合によっては海外)がオリジナルな
ものが、京都の中に取り入れられて、まるで京都に元々あったかのように
作り上げられている文化があります。
これって「伝統」としてもつ京都に新しいアイデアをいれ
「違和感がないまでにこなしきっている!」ということ。
ここで重要なのが「違和感がない」ということかなと
まるるちゃんは思うのです。
違和感・・・食べ物を食べていて口の中で違和感を感じると
いやですよね?(爆)
お客様に提供する=サービスとして開始するのならば
この点だけは絶対に押さえないといけません。
それでこそ、伝統の中に「革新」をとりこんだことになるんですからね。
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▼『セレンディピティ:偶然からヒットを生む』
これ近々紹介してもいいかな~と思っている本の
メインタイトルなんですが(笑)
言葉の定義としては「偶然から成功をうまくつかむ」ということです。
ここ最近では一番有名な出来事は
ノーベル賞を受賞した、島津製作所の田中さんの話かなと思います。
(島津さんも京都の企業ですね♪)
田中さんが実験をしているときに、試料作りに失敗して
思いもよらないものができてしまったんだそうです。
ところが・・せっかくできたのだから捨てるのはもったいないと
測定をしてみたところ・・・後々ノーベル賞受賞につながる
現象を見つけることができたんです!
普通だったら、めんどくさくて「どうせだめだろう~」って
測定をしなかったりしますよね?
でも・・「真摯」に答えを求め続けていたという下地が
あったからこそ、田中さんは測定するということにチャレンジして
そして、かすかな「光」を見つけることができたんです。
このように「偶然から成功をつかむ」のは
宝くじに当たるのを待っているというのとは違います。
ちゃんと自分が普段から、準備をしている人のところにだけ
「幸運が現れる!」ということなんですね。
まるるちゃんも精進しないと!
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『違和感がなくなるまでこなしきる!』
自分に取り込んで咀嚼(そしゃく)すれば自分のオリジナル
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【エンビジ】でも何度も書いていますが
アイデア!というものはゼロから作ると言うことはほとんどありません。
そうではなくて「既存のものの組み合わせ」によって
生まれるアイデアがほとんどですよね?
すると・・・大事なのは「組み合わせ方」
この組み合わせ方に失敗すると
めっちゃ違和感があるものにできあがってしまいます。
逆に、いろんなことを考えていい「組み合わせ」を作り上げることが
できれば・・・
それは立派な「あなたのオリジナル!」ですよね?
まるるちゃんも、日々「こんなことできないかな~」と考えてます。
もちろん、なかなかビジネスのチャンスに恵まれるような
発想は浮かんできませんが(爆)
でも、準備していろんなことをやっている人のところにだけ
「幸運」がやってくるんですからね!!
京都人の商法―“伝統”と“革新”を両立させるビジネス感覚に学ぶ
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