使える 弁証法 [by 田坂 広志 (著)]
使える 弁証法 田坂 広志 東洋経済新報社 2005-11-25 posted at 2006/01/05 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『使えるの?』
哲学というイメージが非常に強いので
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☆気になったキーワード
『哲学的思索』 『螺旋(らせん)的発展』
『相互浸透』 『必ず復活する』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『弁証法を具体的にいうとどうなるんでしょうか?』
現実レベルに落とし込んだところからまず理解したい
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『らせん的発展の法則-必ず同時に起こる』
▼『否定の否定による発展-必ず反転する』
▼『相互浸透-統合する』
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▼『らせん的発展の法則-必ず同時に起こる』
何かが成長していくときって、一直線に成長していくと思いますか?
「あ、それって成長曲線のこと?」
こう思ったあなたは、かなり【エンビジ】通(笑)
まるるちゃんもよく言っていますが、【成功する前は闇が一番深い】
つまり、なにかのクリティカルマス(臨界点)を超えて
初めて爆発するのです!
でも、今日はこれのことではありません(笑)
弁証法で最初に田坂さんが取り上げているのが
「らせん的発展の法則」
*あえてやさしいイメージにするために平仮名にしています。
どんなイメージか?というのは普通に「らせん階段」を思い浮かべて
ください。
らせん階段って
・上から見ていると、くるくる回っていて、1周すると
昔の点に戻ってくる ⇒ 【原点回帰】
・遠くから見ていると、だんだんと高いところに上り詰めていく
⇒ 【未来進化】
が同時に起こっていると思いませんか?
実は何かが進歩発展していくときって、この2つが【同時に】起こる
という特徴があるんです!
例えば、「ネットオークション」「逆オークション」
ともにインターネットの発達で今、全盛期です。
あれ?でも・・・実は「セリ」「指値」なんて行為は
実は昔にもあったんです。
「市場(いちば)」という形で、はるか昔から。
でも一旦すたれました。
それは・・・「あまりにも手間がかかるから」
で、時は流れて2005年(笑)
「ネットオークション」「逆オークション」として大盛況ですね?
これって、多分理由はお分かりだと思いますが
情報をやりとりするための劇的に敷居が低くなった。
つまりインターネットの登場とその回線コストが大幅に安くなったことが
理由です。
まさに【原点回帰】と【未来進化】が同時に起こったといえませんか?
これ、同じことが【メールマガジン】にもいえますね。
昔から、個人の情報発信というものはありましたが
ここまで大規模になったのは、今の時代ですからね。
【エンビジ】もその流れに乗っているのです(笑)
#というほどかっこよくないのが問題ですが(^^;;)
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▼『否定の否定による発展-必ず反転する』
次の法則が、この「否定の否定」
言葉遊び?大学のころに始めて聞いたときにはそう思ってしまいました。
でも、改めて振り返ってみると「まさにそのとおり!」なんです。
「世の中に存在したものには必ず意味がある」と田坂さんはおっしゃいます。
消えていってしまったものも、意味がなくなったわけではなく
『重要度が下がっただけである』と。
ですから、この重要度が再び上がれば、また世の中に登場するんですね。
だって消えてないんですから。
ではなぜ重要度が変わるんでしょう?
それは・・・・【トレンドはリバウンドする】からです。
同じトレンドが未来永劫続くということは
はっきり言ってほとんどありません。
例えば、流通やファーストフードの世界。
最初に起こった「否定」は、高い独占価格の否定=価格破壊
でした。
これによって、高い商品は一度否定されてしまったのです。
でも、そんな価格破壊がず~っと続くことで
企業の体力はどんどん低下していき、倒産するところまで
でてきてしまいます。
さらに、価格の低下とともに商品・サービスの質の低下も
招くことが多くなり、次に起こった「否定」が【高付加価値化】。
質を高めることで、商品単価を高くする。
これにより、高い品質をリーズナブルな価格で手に入れられるという
トレンドが出来上がりました。
2回「否定」していますよね?
原点復帰もしていますよね?
でも、完全に昔に戻ってしまったわけではありません。
競争のこともちゃんと頭に入れて、品質と価格の
折り合いをつけるというひとつ高いステージに上っているのです。
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▼『相互浸透-統合する』
最初に【弁証法】に、まるるちゃんが出会ったときに
もっとも印象に残った言葉がこの「相互浸透」。
対立する2つのものが存在するときには、
時間の経過とともに、その2つの物は相互に影響しあい
結果最終的には、統合される。
こんな概念として捕らえたことを覚えています。
先の2つの法則「らせん」「否定の否定」ということを
考えると、この相互浸透が捕らえやすいかもしれません。
「価格破壊」「高付加価値化」という2つの対立した概念が
存在していましたが、お互いが統合されることで
一つ高いレベルに達した話。
決して、それぞれが順番に現れているわけではなく
2つの対立する要素を持つものが、お互いを取り込みあって
結果、新しい「高付加価値化」というものが生まれたんでは
ないでしょうか?
【エンビジ】も、そうですね。
「エンジニア」という理系系の脳が一杯のまるるちゃん。
「ビジネス書好き」という、経営・営業系のことも好きな
まるるちゃん。
どちらも、私です(笑)
昔はこの2つがばらばらだったのが
【エンビジ】を1年半も書いていると、だんだん区別ができなくなって
きた気がします。
それって、相互に浸透して、一つ高いレベルに達した?
なんてことなのかもしれません。
でも、逆に2人のまるるちゃんがいれば
雑用は2倍のスピードでこなせそうですけどね(^^;;)
コピーロボットが欲しいです・・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『物事は矛盾の止揚により発展する』
これが弁証法のすべて表しているのかもしれません。
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「止揚」って何?と思うかと思います。
辞書を引くと⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A2%E6%8F%9A
「一方を否定しない」
これが重要なのかなぁとまるるちゃんは思うのです。
せっかく2つのものがあるのに、片方を常に捨てていたのでは
いつまでたっても、古いもののマイナーチェンジしかできません。
それでは、周りが進んでいく中で自分だけ遅れていって
しまいますね?
そこで、対立するところからも何か得られるものがないか?
と考えてみるのです。
そんなことを考えていたら、こんなお言葉を教えてもらったことを
思い出しました。
人として嫌いな相手でも、相手が持っているものは認める。
それを認めたうえで、自分の物にしてしまえば
「武器」として使えるではないか。
この言葉を聴いてから、「人としてはなんかあわないな~」と
思っても、その人の著作を読んで学ぶことに抵抗がなくなりました(笑)
もっている自分の「武器」の種類を増やして、そんなことは
まったくないですからね!
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